ライムミントの育て方と特徴
ライムミント
和名:ー
英名:Lime mint / Bergamot mint Lime / Eau de cologne mint Lime
学名:Mentha × piperita f. citrata 'Lime'
科名:シソ科
属名:ハッカ属
形態:多年草
原産:ヨーロッパ / 地中海沿岸
花言葉:ー
耐暑性:◎強い
耐寒性:◎強い(-10℃)
播種時期:3月~6月 / 9月
開花時期:7月
収穫時期:いつでも
ライムミントについて
しばしばスペアミントとウォーターミントの交雑種と言われていますが、この交雑は基本的にライムミントでは無く「ペパーミント」のことを指します。
つまり、ライムミントの起源は解明されている現時点では、学名から読み取れば分かるように、ペパーミントから何かしらのミントと自然交雑、派生して生まれた品種が「ライムミント」ということなので注意が必要です。
因みに、海外では、その何かしらのミントはスペアミントではないかという話もある為、ライムミントはペパーミントとスペアミントの交雑種ともいわれることがあります。
ライムミントの特徴
ミントの香りにライムを感じる柑橘系の芳香をもつライムミントは、生長すると鉢植えで20㎝、地植えで40㎝程に草丈を伸ばします。
また、ランナーを伸ばしながら茂らせていくので、管理は大変ですが、庭先の一角に植えてあることが多々あります。
葉は日を浴びていくにつれて葉脈を際立たせながら、明るい緑色から徐々に渋いブロンズの色へと変化させていきます。
そして、脇芽が伸びてくると、脇芽が出る部分にあった葉身(ようしん)が細長くなる面白い特徴があります。
ライムミントの活用
ライムミントは生葉(フレッシュ)や乾燥葉(ドライ)の両方とも香りを極端に失うことなく使用出来ることから、主にハーブティーやカクテルの風味付け、魚を使った炒め料理に使われています。
フレッシュはライムの香りに甘みを感じ、ドライはスパイシーさが出てくるので、お好みで使い分けることが出来て良いハーブです。
また、ライムミントはメディカルハーブとしても有名で、胃痛や頭痛の緩和、特に吐き気を伴う乗り物酔いには効果があると云われています。
育て方
ライムミントは日向を好み、耐暑性もありますが、夏場の強い日射しを浴び続けると冬季同様、葉が締まり固くなるので、瑞々しさを保ちたい場合は、葉色がまだ明るいうちに半日陰で管理します。
保水性の良い土はあまり好まないので、水捌けの良い土を使用し根を痛めないようにしましょう。
ランナーを伸ばし、仲間を増やしていくライムミントですが、成長が進むにつてれ、根本の茎がどんどん固くなります。
ランナー自体も木の枝の様に硬くなるので、ランナーが定植したら定期的に間を剪定して、ライムミントの茂みをめくった時に土が見えるようにして蒸れを防ぎます。
また、ライムミントは頂芽優先のハーブなので、好みの草丈に育ったら、必ず頂芽を剪定し脇芽を伸ばすようにします。
特に鉢植えの場合ですが、頂芽優先のまま育てていくと、限られた土の養分の殆どを上の生長点に使われてしまうので、下葉だけが枯れ落ちて、剪定管理された杉の木みたいになってしまい、見た目も悪くなるので注意が必要です。
越冬のさせかた
ライムミントは耐寒性があり、氷点下の環境でも落葉はしますが越冬させることが出来ます。
落葉してしまうと、一見枯れてしまったかのように見えますが根本が生きていれば翌年の春に新芽を出すので心配は要りません。
なので、注意点としては根本を傷めてしまっては越冬は出来ないので、霜に当てないことと、冬場の水遣りは絶対に夕方以降はしないことを心掛ける必要があります。
水遣り
土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
水切れを起こした場合は葉が垂れますが、早い段階で水を与えると30分程度で回復します。
肥料
年に一度、梅雨明けした頃に緩効性肥料を与えます。
鉢が小さい場合や観賞用として育てる場合は梅雨明けした頃と、秋口に与えます。
但し、ライムミントは栄養を摂りすぎると香りが弱くなってしまう欠点があるので、香りを楽しみたい方はあまり肥料を与えないようにします。
地植えの場合は必要ありません。
害虫
カタツムリ・バッタ
ライムミントについて思うこと
ライムミントは何といっても料理との相性は抜群です。
個人的にはドレッシング。カルパッチョにライムミントを使ったドレッシングはとても美味しいです。チーズやトマトとの相性も良いので使い道は無限大です。バジルとは違う風味を味わえます。
料理以外にも、葉色が特に変化する面白いハーブなので、キッチンハーブ兼、観賞用としてもお勧め。まるく商店でも人気のハーブです。